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新生面

3月20日付 2017年03月20日

 また、この言葉を思い浮かべる時季になった。「球春」。オープン戦にセンバツと、春は野球とともにやってくる。心うきうきして、どこの誰だかよくも考えたりの造語だ▼そのセンバツはきのうが開会式。熱戦に目を奪われている間に、桜のつぼみも膨らんでいく。両方、セットで季節の移ろいを知らせる「球春」とも言えようか。日本気象協会によると熊本市の開花予想は25日。地震で傷ついた熊本城の桜は今年、どんな姿を見せてくれるのだろう▼花見気分にも複雑な影を落としそうだが、だからこそなのか、沖縄から届いた一報にはいつになく心和む思いがした。地元紙の沖縄タイムスが18日に発信した記事。「夏到来」の見出しで竹富島の海開きを伝えている。気温25度。添えられた写真はエメラルドグリーンの海だった▼そういえば、沖縄県代表が出ない今年の春の甲子園はなんとなく物足りない感じも。独特の指笛が聞こえる応援は今や高校野球の名物。沖縄の心が一つになり、全国に存在感を示す場ともなってきた▼苦難の歴史、本土からの差別-。底抜けに明るく見える応援にも複雑な思いが込められている。では、沖縄の人々が置かれた状況はいくらかでも変わったのか。疑問に思わせる出来事が最近もあった▼米軍普天間飛行場の辺野古移設反対派リーダーの長期勾留だ。昨年10月に器物損壊容疑で逮捕、5カ月も拘束された。保釈はこの18日。海外からも「人権侵害」と非難された権力の振る舞い。沖縄の心が凍り付く一件である。


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