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新生面

2月16日付 2017年02月16日

 神戸市役所前に、5人のランナーのシルエットをあしらった御影石製のモニュメントがある。そこにはこう書かれている。「日本マラソン発祥の地」▼日本で初めて、「マラソン」と銘打った大会が開催されたのは1909(明治42)年。神戸をスタートし、大阪までの約32キロの距離で争われ、トップでゴールを切ったのは岡山県の在郷軍人だった。途中でわらじの鼻緒が切れるアクシデントに見舞われながらも、そのままはだしで走り続けたという▼それから1世紀余り。わらじは高機能シューズに取って代わり、日本のランニング人口はいまや1千万人とも。国内の市民マラソン大会はやや乱立気味だが、それだけ地域活性化への期待も大きいということか▼沿道やテレビ桟敷での応援がもっぱらの当方だが、この季節になるとやはり号砲が待ち遠しい。3日後に迫った熊本城マラソンである。苦痛に顔をゆがめ、足を引きずりながらも必死にゴールを目指すランナーたち。そんな姿を目にするたびに、聞いてみたくなる。「なぜ、そうまでして…」▼その答えはさまざまだろうが、熊本地震を経験して初めて迎える今大会である。困難を乗り越え、再び走れる喜びや、全国から寄せられた支援への感謝を込めて、という方もおられよう。熊本の頑張っている姿を見てほしい、そんなアピールもあるに違いない▼道のりはどんなに長く苦しくとも、その一歩は必ずゴールへとつながっている。地震からの復興も同じだろう。立ち止まるわけにはいかない。


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