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新生面

2月4日付 2017年02月04日

 国会で物議を醸す政治家の発言は数多い。けれども親子リレーで不穏当と思える例え話を引き継いだのは、おそらくこれが唯一の例だろう▼1966年、当時の椎名悦三郎外相が、日米安保条約での米軍の役割を「日本の番犬、お番犬さまです」と答弁した。それから31年後、今度は椎名氏の次男である素夫参院議員が駐留米軍を「番犬」とし、「いざというとき、かみついたりほえたりするには、しかるべきえさを与えるなど、きちっとした愛情を持ってこそ」と持論を展開した▼素夫氏は「番犬と言われても怒らないことが健全な同盟」と結んだという。当時、米側が特段反応を示すことはなかったが、その激しい物言いから「狂犬」の異名を持つあの人ならば、すぐさまかみついたことだろう。きのう来日したマティス米国防長官である▼重要閣僚のいち早い訪日を、「日米関係重視」と喜んでいいものか。トランプ大統領が「安保ただ乗り論」を主張していることで、政府関係者には警戒感もあった▼とりあえず安倍晋三首相との会談では、日米同盟強化の方針確認という無難なところで落ち着いたようだ。しかし、いずれ駐留米軍の経費負担増だけでなく、防衛協力拡大の名目で「血の負担」まで求められてはたまったものではない▼安倍首相には米側に引きずり回されない対応を望みたいが、内外から批判高まるイスラム圏7カ国からの入国禁止の大統領令に、「内政問題へのコメントは差し控える」と、一声ほえる様子もないのが気にかかる。


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