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社員食堂でメタボ対策
カロリー抑えた“健康食”導入 塩分、脂質、野菜量表示も |
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)への関心が高まる中、企業も社員食堂でカロリーなどを抑えた“健康食”を提供したり、メニュー表示を工夫したりして、従業員の健康対策に本腰を入れている。その一つ、県内最大規模の工場を抱える菊池郡大津町のホンダ熊本製作所を訪ねた。
●ホンダ熊本製作所 菊池郡大津町●
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| 社員食堂入り口に設けられた献立表にはすべてカロリー、塩分、脂質、野菜量が記してある=ホンダ熊本製作所
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| ホンダ開発が提供する健康食。総カロリーや塩分を抑えたのが特徴 |
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| ホンダ熊本製作所の社員食堂。正午過ぎると同時に1200席はほぼ満席になる |
三千五百人が勤める同工場。正午の時報が流れて十分間も過ぎないうちに、広さ約千百平方メートル、千二百席の社員食堂はほぼ満席だ。毎日利用する事業管理部庶務課長の北畑達也さん(48)は「味はレストラン以上。ほかの社員食堂に決して負けませんよ」と自慢する。
「手作りシーフードフライ」などメーンの定食は三種類。それに「切り干し大根煮」「フルーツヨーグルト」などの小鉢六種類から二種類を自分で加える。ご飯も普通の白米と十五穀米から選べる。
昨年九月、メーン定食の一つにカロリーを抑えた健康食が導入された。この日の健康食は「和風ハンバーグサラダ仕立て」。鶏肉にダイコンやパプリカ、青ジソなど野菜がたっぷり。百九十四キロカロリーでほかの定食より三百キロカロリー前後低い。脂肪分を低減することで低カロリーを実現した。ご飯などを加えて七百五十キロカロリー以下が健康食の基準だ。
社員食堂の運営は子会社の「ホンダ開発」熊本事業部が受託している。「健康食の導入はここ最近、メタボリックシンドロームが注目され、会社でもその予備軍が多いことがきっかけでした」とケータリングサービス課長の西岡講生さん(55)。
メニューのレシピは東京、浜松、鈴鹿、栃木、埼玉などのホンダ各地の事業所と一緒。ホンダ開発の東京本社で一括して作っているからだ。二カ月前に各社員食堂が考えたメニュー案を本社で試食した上で決定する。
統一メニューも社員食堂で試しに作ってみて味を確認する。目分量の調理は厳禁だ。千人分以上を用意するため計量の不徹底は味がばらつき、社員の士気低下にもつながるとの考えからだ。
健康食のほかにも食堂入り口にある大型のメニュー表示板も昨年六月から一新した。一品一品にカロリー、塩分に加え、脂質、野菜量を加えた。
ホンダ開発の管理栄養士桑原瑞穂さん(33)は「野菜量百三十グラムを摂取してもらう目標を掲げています。カロリー低減も本来なら魚などと組み合わせたメニューにしたいんですが、若い社員はやはり肉が好き。メニューへの食い付きを良くするのが難しくて…」と笑う。
「工場の社員にとって仕事と仕事の合間の食事は大きな楽しみ。そのためには社員が食べたい食事が、そのまま健康の良さにつながるメニュー作りを目指す」。桑原さんは力を込める。(井村知章) |
| 熊本日日新聞2007年3月9日朝刊 |
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