食考くまもと2007
第4回 90日間の成果

 読者四人が挑戦してきた日赤熊本健康管理センターのヘルスアップコースが終わった。九十日間で、どれだけメタボリックの数値が改善されたのか。再検査の結果をのぞいてみた。(▼以下は、日赤スタッフのアドバイス)


■おトン夫人  (熊本市、会社員、三十五歳) 通算四・四キロ減
 
砂取小の児童
イラスト・西島淳之介
周囲から「やせたねえ」

 毎月一キロ以上の体重減と、着実な歩みを続けたおトン夫人。背中や上腹部の脂肪が落ち、周囲からは「やせたねえ」。本人も「動きが楽になったし、風邪もひきにくくなった」と満足。

 食事は肉や脂肪を減らし腹八分に。会社に弁当を持参し、よく飲んでいた清涼飲料も飲まなくなった。昼休みには二十分のウオーキングが習慣化。職場の同僚の応援も、やる気の維持につながった。「これからは筋力トレーニングを追加し、減量を続けていきたい。自信はある」

 腹囲九〇センチ、HDLコレステロールは三八と、ともに正常値まであと少し。メタボ予備群からの脱却も時間の問題か。

 ▼運動習慣が身に付き、栄養バランスも良好。体力や免疫力アップにもつながりました。今後も取り組みを続けて下さい。運動量を増やすには、休日に子どもと活発に遊ぶことや、自宅での筋トレがお勧めです。

■えびすさん  (熊本市、自営業、四十七歳) 通算の体重二・九キロ減
  徒歩通勤などできる事実行

  四つのメタボリック診断基準のうち、すべてに該当するなど、挑戦者の中でも成績が悪かったえびすさん。それが血圧と血糖値、血清脂質が正常値に。腹囲も八六センチで正常値まであと一センチ。メタボリック完全脱却も夢ではない。

 自営業で不規則な生活。その中で夕食の時間を早め、自宅での飲酒をやめ、徒歩で通勤するなど、できることをこつこつと実行した。「おなか周りが少しスマートになったし、体調も少しずつ良くなった。何よりもやせたいという気持ちが出てきた」。四月は日赤のトレーニングルームを週二回のペースで利用するなど運動量が増加。今後は徒歩通勤の遠回りも検討中だ。

 ▼運動意欲も高まり、今後に向け良い傾向です。ただ、悪玉と呼ばれるLDLコレステロールは増えています。医師の受診も検討して下さい。

■猛虎さん (熊本市、公務員、五十二歳) 通算の体重一キロ減
 仕事が忙しく体調不良期も

 三カ月間で体重一キロ減と、苦戦が続く猛虎さん。四月は仕事が特に忙しく、疲労で体調不良の時期も。その後は出張が続き、再検査も受けられなかった。

 ▼忙しいときには、ダイエットの意識を持ち続けることが大切。体重記録を続け、夕食が遅くなる場合は、特に油分を控えるなどの工夫も必要です。猛虎さんも「頑張ろう」という思いは強いのですが、なかなか実現は難しいようです。


■拓郎さん  (合志市、営業職、五十二歳) 通算の体重四・五キロ減
 血糖正常値に 予備群へ改善

 血糖値が正常値に。腹囲は九三・五センチと正常値には届かなかったが、四センチも減った。メタボリック症候群から、予備群へ改善。「結果が出てうれしい。家族や同僚からやせたと言われるし、健康にも自信が出てきた」と充実の三カ月間を振り返る。

 昼食は丼物を減らし、定食もトンカツから煮魚などに。缶入り清涼飲料は「もう飲みたくなくなった」。運動はウオーキングを週一〜二回、筋トレも週二〜三回実行。腰痛で運動できない時期もあったが「治ったら、すぐに再開」とやる気は続いている。朝晩の体重確認が習慣化し、「どんな生活をすれば体重が減るか理解できた。腰痛でも体重を維持できたことは食事の調整ができたからだと思う」

 ▼目標だった5%減量を見事に達成。中性脂肪や肝機能も良くなっています。ただ、メタボリックからは完全に脱却していません。今後もダイエットの継続が必要です。


◇次回のテーマは「継続」。ヘルスアップコース終了から一カ月の様子を紹介します。

熊本日日新聞2007年5月13日朝刊

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