緒方 李咲(編集局社会部|2019年入社)

Q 現在のお仕事の内容を教えてください
警察担当として、毎日市内4署を回り、事件事故の取材をしています。容疑者が逮捕されるまでの背景を細かく取材したり、事故現場に駆け付けて警察官や消防隊員、周辺に取材をして発生当時の情報を集めたりします。毎回、「これ以上被害者が出ないように」と注意喚起の思いも込めて記事を書いています。このほか講演会などイベントの取材や熊本城マラソンのランナーの取材なども担当しました。読者の想像をかきたてる、臨場感のある記事を書くことに力を注いでいます。
Q 仕事をする上で心掛けていることは何ですか
取材ではさまざまな人に話を聞きます。初対面でも安心して話をしてもらえるよう、清潔感のある服装と、傾聴する姿勢を心がけています。取材を迷惑がられる時もありますが、「私の役割は話を持ち帰って記事にすることだ!」と気持ちを奮い立たせています。警察担当記者は日々署回りをして、警察とのコミュニケーションを図ります。ふだんからの関係がなければ、いざというときに話を聞きだせません。取材は「人対人」。日頃から人とのつながりを大切にすることが欠かせません。
Q 関わった仕事で一番印象に残っていることを教えてください
弊紙の新聞配達員の取材をした時のことです。毎朝同じ時間に新聞を届けるため、夏の熱帯夜も冬の極寒の夜にも耐え、真っ暗な夜道を走り抜ける姿に感動しました。記事掲載後、その方から手紙が届きました。「友人から『新聞を見たよ』と連絡がありました。この記事は私の一生の宝物です」と書いてありました。記事を通して、私が感じた、その人の仕事への熱意が伝わったことが非常にうれしく、やりがいを感じました。消費増税の影響を受けて困っている人の取材をした際には自宅を訪ね、詳しく話を聞きました。その人の切迫した思いが伝わるよう、時間をかけて記事を書きました。体力的にきつい時もありますが、いろいろな方に出会い、思いを直接聞いて記事に残すことができるのが記者の仕事の醍醐味です。
Q 就活時代にやって良かったことは何でしたか
1分間の自己紹介スピーチを練習しました。慣れないうちは1分間はとても長く言葉に詰まりますが、何度も繰り返すことでできるようになります。慣れたら、スピーチする自分の姿を動画に撮って客観的にチェックします。「この人と一緒に働きたい!」と思わせるようなプレゼンができているかチェックするとより効果的です。私の場合はこの練習が面接の自信につながりました。