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藤崎宮神幸行列 予備校生“出陣”ならず 2017年10月07日

藤崎宮神幸行列 予備校生“出陣”ならずの写真、図解
藤崎八旛宮例大祭の神幸行列で、甲冑武者姿の随兵に扮する予備校生ら=2014年9月、熊本市の藤崎宮参道
 台風18号の影響で、9月17日の開催が延期された藤崎八旛宮(熊本市中央区井川淵町)例大祭のハイライト・神幸行列が9日、行われる。飾り馬奉納は当初予定通りの65団体だが、長年随兵を担ってきた予備校生は授業と重なり、参加できなくなった。「随兵に加わると第1志望の大学に合格する」という言い伝えがあり、残念がる生徒もいる。

 熊本の秋の風物詩として知られる例大祭。今年も献幣祭や飾り馬飾り卸しなどの主な神事は終えていたが、神幸行列の予定日に台風の最接近が予想され、2006年以来、11年ぶりに延期となった。奉賛会は「体育の日で、約1万4千人という勢子[せこ]の数は変わるかもしれないが、馬が確保できないなどの話は聞いていない」と胸をなで下ろす。

 一方で、半世紀近く行列に参列してきた中央区の大学予備校「壺溪塾」は参加を断念した。今年は約150人が希望していたが、勉学を優先する。

 「神幸行列に加わるのは、大学受験に向けて士気を高めるための塾の一大イベント。不参加は初めてじゃないか」と菩提泰央[ぼだいたいおう]教務部長(57)は悔しがる。

 生徒らは甲冑[かっちゅう]武者姿の「随兵[ずいへい]」や白装束の「白丁[はくちょう]」などに扮[ふん]するほか、給水やわらじが切れた際のサポート役も担う。事前に祭りの歴史を学び、当日は職員も総出で昼食の世話などをしてきた。

 祭りを心待ちにしていた生徒は多い。宮崎出身で、東大を目指して浪人中の井手上将大さん(19)は「熊本にいるのはこの1年だけにしたいので、思い出作りを兼ねて参加を決めた。言い伝えを聞き、ますます出たくなっていたのにショック」。別の男子学生(19)は「本当に悔しいが、ジンクスを乗り越えて頑張りなさいという神様の言葉と思って勉強に励みます」。

 代役を務めることになったのは崇城大や熊本大、熊本保健科学大の学生たち。崇城大によると、ボランティアサークルや野球部に声を掛けたが、「歴史ある祭りに参加したい」と個人的に申し込む学生も多いという。

 9日は午前6時に「朝随兵」が同宮を出発。戻りの「夕随兵」もある。3週間遅れの神幸行列が、秋本番の熊本を活気付ける。(熊川果穂)


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