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師匠にささぐ入魂の名品 肥後象がん師・関さん 2017年09月08日

師匠にささぐ入魂の名品 肥後象がん師・関さんの写真、図解
「桜九曜紋透象嵌鐔」の制作に取り組む関維一さん=熊本市北区
 熊本市北区楠の肥後象がん師、関維一[つなかず]さん(76)が、肥後象がんの開祖、林又七が考案した「桜九曜紋透象嵌鐔[さくらくようもんすかしぞうがんつば]」の制作に取り組んでいる。数多くの細かい透かしに象がんを施した肥後鐔の傑作。県伝統工芸館は「極めて難しい技術を要する名品。完成が楽しみだ」と期待を寄せる。

 同館によると、桜九曜紋透象嵌鐔は幅約8・5センチ、厚さ約1センチ。江戸時代に林又七が初めて制作し、昭和になって熊本市出身の人間国宝・故米光光正らも制作した。細川家の九曜紋と桜が、細かい透かしと網目状の布目象がんで表現されている。

 関さんは約60年前、中学卒業と同時に米光に弟子入り。師匠に「お前もいつかは立派な鐔を作るんだ」とハッパを掛けられたという。実は、20代の頃から制作に取り組み始めたが、技術と経験不足から中断。70歳を超え、ようやく「機が熟した」として制作を再開した。

 現在、透かし部分はほぼ完成。「もう少し手を入れたいところがあるが、きりがない」と関さん。「早く象がんにも取り組みたい。来年までには完成させ、米光さんとの約束を果たしたい」

 同館は24日まで開催中の「加賀象嵌と肥後象がん」展で、関さんが制作中の鐔や愛用の極細やすりなどの道具も展示。林又七と米光光正の作品も見ることができる。(清島理紗)


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