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エイズ完治へ新手法 熊本大開発 細胞ごとウイルス除去 2017年08月23日

 熊本大大学院生命科学研究部の大塚雅巳教授と同大薬学部付属創薬研究センターの藤田美歌子准教授らの研究グループが、エイズの完治につながる可能性のある新たな手法を開発した。感染者の体内で生き残っているエイズウイルス(HIV)を、ウイルスが潜伏する細胞ごと殺す仕組み。21日、英科学誌電子版に掲載された。

 感染者の治療は、複数の抗エイズ薬を使う多剤併用療法が進み、ウイルス増殖を抑え込めるようになった。ただ、ウイルスを完全に除去することはできず、完治とは呼べないという。

 研究を担った博士課程3年の立石大さんらによると、「リザーバー」と呼ばれる免疫系細胞内に潜伏して生き延びるウイルスが標的。細胞レベルの実験で、ウイルスの一部と結合する新開発の化合物「L-HIPPO」を使った。L-HIPPOには、ウイルスが細胞外に放出されるのを防ぐ働きがあり、ウイルスをリザーバー内に閉じ込めることに成功。閉じ込めたウイルスごとリザーバーを細胞死(アポトーシス)させた。

 これまでにもリザーバー内のウイルスを活性化させた後、細胞を直接殺す手法はあったが、効率が悪かった。大塚教授は「ウイルスを細胞ごと除去する新たな仕組み。今後、マウス実験などを経て実用化にこぎつけたい」と話している。(松本敦)


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