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免田さん、無罪判決34年 「恩人」看守の遺影に涙 2017年07月15日

 確定死刑囚だった免田栄さん(91)=大牟田市=が日本で初めて再審無罪となった「免田事件」は、1983(昭和58)年7月15日の熊本地裁八代支部の無罪判決から34年を迎えた。

 免田さんは逮捕から釈放まで34年間、獄につながれた。死刑確定後の日々を送る福岡拘置所で「恩人」に出会う。担当の看守だった故有田保則さんだ。免田さんは11日、福岡市西区の有田さん方を訪れ、「お世話になりました」と遺影に向き合った。

 有田さんは50年前後から70年代半ばまで看守を務め、10年前に89歳で亡くなった。在職当時、家庭では仕事の話を一切しなかったが、無罪判決をニュースで知ると「免田、よかったな」と家族に漏らしたという。

 遺品には、免田さんから85年夏に届いた暑中見舞いのはがきがあった。「お会いするのを楽しみにしております」。だが、死刑囚と看守という関係が解けた2人は再会をためらったまま、有田さんが鬼籍に入った。

 無実を訴え34年。無罪判決から34年。免田さんは「読み書きもできんような私を見守ってくれた。もうすぐ、そっちに行きますが、まだ生きとります」。その目は潤んでいた。(田口貴一朗)


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