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「過重な長時間労働」労災認定求め遺族提訴 熊本地裁 2017年05月16日

 宅配便最大手のヤマト運輸で集配業務をしていた熊本市北区の男性=当時(46)=が2014年12月、くも膜下出血を会社内で起こして死亡したのは過重な長時間労働が原因として、労災保険を不支給とした熊本労働基準監督署の決定を取り消すよう求め、妻が熊本地裁に提訴した。提訴は4月11日付。

 訴状によると、男性は熊本市内の支店に勤務。歳暮の宅配が増える同年11月末から12月に早朝から夜まで勤務し、疲労が目立つようになった。12月13日に激しい頭痛を訴えたが市販薬を飲みながら勤務を続け、14日午後9時半ごろ、くも膜下出血を起こし、翌日未明に亡くなった。

 遺族は労災の遺族補償給付を申請したが、不支給処分となり、再審査請求も今年2月までに棄却された。原告代理人によると、国はくも膜下出血を発症する直前1カ月間の残業時間を90時間29分しか認めず、労災認定の目安となる100時間に達していないと判断されたという。

 一方、原告側は、朝晩にタイムカードに記録する前後や昼休み中も仕事をしていたとして、直前1カ月間の時間外労働時間は120時間41分だったと主張している。熊本労働局は「主張は裁判で明らかにするので、コメントは差し控える」としている。

 ヤマト運輸は最近、全国的にインターネット通販の荷物の急増による人手不足や長時間労働が表面化。配達時間の見直しや運賃値上げなどの対応策を示し始めている。(山口尚久)


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