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「君らの分まで生きる」 犠牲の東海大生に約束 2017年04月17日

「君らの分まで生きる」 犠牲の東海大生に約束の写真、図解
熊本地震の犠牲となった脇志朋弥さんの大好物だったリンゴの供え物を手にする永吉龍平さん=16日、南阿蘇村
 「君らの分まで精いっぱい生きるよ」。東海大農学部の学生3人が志半ばで熊本地震の犠牲となり、16日で丸1年。3人が暮らし、学び、愛した南阿蘇村を友人や大学関係者が訪れ、手を合わせながら誓った。

 同村の阿蘇キャンパスに近い「学生村」。大牟田市から訪れた農学部2年の梅崎世成[せな]さん(20)は、同じアパートで犠牲になった大野睦[りく]さん=当時(20)=を「新入生歓迎会で気さくに声を掛けてくれた」と振り返る。

 梅崎さんも約6時間生き埋めになり、右脚は義足。昨年9月から再び通学できるようになった。大野さんには「困難を乗り越えて強くなれた。これから頑張るから見守って」と伝えたという。

 別の犠牲者、脇志朋弥[しほみ]さん=当時(21)=と高校の同級生だった永吉龍平さん(22)=熊本市=は、脇さんが亡くなったアパート跡に立ち、「高校時代はムードメーカーだった」としのんだ。

 前震後、ラインで安否確認すると「気を付ける」と返信。本震後も「大丈夫?」と送ったが返事はなかった。4月から会社員。社会人になれなかった脇さんの分まで頑張ると手を合わせた。

 東海大農学部が阿蘇キャンパスで営んだ慰霊式には、学生17人と教職員ら約100人が参列。山田清志学長の追悼に続き、学生代表の農学部3年、田中大智[だいち]さん(20)は「私たちにできることは、地震の経験や記憶を決して風化させず、亡くなった学生の分まで前を向いて歩いていくことです」と3人に約束した。(後藤仁孝、園田琢磨)


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