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亡き家族、友忘れない 熊本地震1年で追悼式 2017年04月16日

亡き家族、友忘れない 熊本地震1年で追悼式の写真、図解
鳥居敬規さん、洋子さん夫婦が犠牲となった山荘の土砂崩れ現場で涙ぐむ父政次さん=16日午後1時45分ごろ、南阿蘇村(高見伸)
 熊本地震で2度目の震度7を観測した「本震」から1年となった16日、県内各地で追悼式や慰霊式などがしめやかに執り行われた。地震の爪痕が残る中、遺族や被災した住民らは悲しみを胸に復興を誓った。

 直接死16人、関連死11人の犠牲者が出た南阿蘇村では、村長陽体育館で村主催の追悼式。遺族16人を含む315人が参列し、正午すぎに防災無線のサイレンに合わせ、一斉に黙とうした。吉良清一村長(61)は「犠牲になった方々を心に刻み、南阿蘇村を必ず復興させる」と哀悼の言葉を述べた。

 同村長野の山荘に旅行で滞在中、土砂崩れの犠牲となった香川県東かがわ市の会社員鳥居敬規[たかのり]さん=当時(42)、洋子さん=同(37)=夫妻の遺族8人も、初めて村を訪れた。

 追悼式会場の祭壇に白菊を手向けた敬規さんの父政次さん(73)=同市=は「優しい自慢の息子で、1年間ずっと苦しかった。あいつの思いを連れて帰りたい」と目頭を押さえた。

 アパートの下敷きになるなどして学生3人が亡くなった東海大農学部は、同村河陽の阿蘇キャンパスで慰霊式。山田清志学長や教職員、学生ら参列した約120人が哀悼の意を示した。本震の発生時刻と同じ午前1時25分には、キャンパス周辺に学生らが集まり、暗闇の中で犠牲者の冥福を祈った。

 立野地区では、死亡した3人の慰霊祭や法要が行われた。約350世帯のほとんどが村外での避難生活を続けるが、住民ら約60人が集まった。阿蘇大橋周辺の土砂崩れにのみ込まれ、命を落とした阿蘇市の大学生大和晃[ひかる]さん=当時(22)=の両親らも、大橋のたもとで手を合わせた。

 このほか復興を願う催しなども各地であった。

 熊本地震の直接死50人のうち、41人が本震で亡くなった。(熊本地震取材班)


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