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「奇跡の1本石垣」解体へ 熊本城復旧事業  2017年03月06日

「奇跡の1本石垣」解体へ 熊本城復旧事業 の写真、図解
「1本石垣」の残る飯田丸五階櫓。現在は緑色の仮受構台で抱えるように支えられている=1月24日撮影(横井誠)
 熊本市は、熊本地震で被災した熊本城の飯田丸五階櫓[やぐら]石垣復旧事業の優先交渉権者に、大林組九州支店(福岡市)を選んだ。同社は、角の石垣だけで櫓を支える様子が話題となった「奇跡の1本石垣」を解体した上で、国特別史跡の石垣の積み直しを提案している。

 市は民間に技術提案を求める「公募型プロポーザル」を昨年12月に公告。申し込んだのは大林組のみだった。学識経験者ら6人が2月13日、業務方針や施設計画などを評価した。

 同社の技術提案書によると、地面から足場を組み、現在櫓を抱えるように支えている仮受構台を撤去。櫓を解体する際に1本石垣が崩落しないよう防止策を講じる。1本石垣を解体後、石垣を積み直す。石垣の解体は2018年8月以降を予定している。

 建設費は約19億5千万円、測量・設計業務費は約2億円。技術提案書は熊本市のホームページで閲覧できる。

 同社は随意契約で仮受構台の設置を請け負っていた。天守閣復旧の軀体[くたい]工事でも設計業務を受注している。

 熊本城総合事務所は「あくまで提案で内容の変更はある。17年度にも締結する設計契約で確定する見込み。1本石垣は多くの人に感動を与えてきたが、石垣復旧のため解体はやむを得ないだろう」としている。(飛松佐和子)


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