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山都町「幻の大豆」 都心の定食店メニューに 2017年01月10日

山都町「幻の大豆」 都心の定食店メニューにの写真、図解
昨年11月に水増集落で開かれた、八天狗を使った料理の試食会。煮豆や納豆、シフォンケーキなどが並んだ=山都町
 「幻の大豆」と呼ばれ、山都町島木の水増[みずまさり]集落が栽培する「八天狗[はってんぐ]」が、17日から東京・渋谷の定食屋に食材として登場する。約1カ月の期間限定だが、「田舎の味」が過疎集落の活性化を後押ししそうだ。

 八天狗は町内の一部の農家が自家用に作っていた品種で、市場にほとんど出回っていない。実のへその部分が黒く、甘く濃い味が特徴だ。

 その珍しさに、同集落で太陽光発電を手掛けるテイクエナジーコーポレーション(菊陽町)の竹元茂一会長(64)が注目。2015年に栽培を持ちかけると、16年は全10世帯のうちの8世帯が約80アールに作付けし、約600キロを収穫した。

 同集落が力を注ぐ背景に、著しい過疎への危機感がある。かつて80人以上が住んでいたが、18人に激減。平均年齢が70歳を超える中、竹元会長は地元に関わる一員として、「手をこまねいているわけにいかない。よそにない大豆は集落の維持につながる」と思いつき、賛同を得たという。

 一定の収穫があり、売り出し策を探ったところ、同集落を視察したことのある広告代理店を通じ、都心の商業施設「渋谷ヒカリエ」の定食屋「d47食堂」を運営するディアンドデパートメント(東京)の目に留まった。

 昨年11月には同社の相馬夕輝社長(36)が集落に来て試食。「味がしっかりしている。東京でも評判になると思う」と太鼓判を押した。納豆を製造するマルキン食品(熊本市)の担当者も、「かむほどうまみが出る」と評価し、納豆作りに協力した。

 同店は2月15日まで「八天狗定食」を提供。メニューには甘い味の煮豆や納豆、ノビルのみそあえなどが並ぶ。同集落で取れたコメや野菜も食材になる予定だ。

 同集落は今後、作付けを増やす考えで、八天狗の料理も試作している。栽培に携わる荒木和久さん(70)は「自慢の味を売り込み、多くの人に来てもらうきっかけをつくりたい」と期待を膨らませる。(臼杵大介)


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