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ヤマセミ、人吉市鳥に追加指定へ 2017年01月10日

ヤマセミ、人吉市鳥に追加指定への写真、図解
ヤマセミの「市の鳥」への追加指定が決まり、喜ぶ要望発起人の古江之人さん。左奧は球磨川と人吉市街地=人吉市
 「市の鳥」にウグイスを指定している人吉市が、3月上旬にもヤマセミを追加指定することを決めた。昨年6月、市へ要望書を提出していた野鳥愛好家らは歓迎し、「人吉のヤマセミ」を紹介する写真集の準備も始めている。

 市は昨年の12月議会最終日の全員協議会で方針を表明。自然の豊かさをPRするとともに、JR九州の観光列車「かわせみ やませみ」(熊本~人吉間)の3月の運行開始に合わせ、観光活性化も図ろうと追加指定を決断した。

 同市西間下町の野鳥愛好家、古江之人さん(80)は、市への要望の発起人を務めた。自宅は球磨川を見渡す左岸沿い。一帯を飛び交うヤマセミに感動し、観察と写真撮影を続ける中、「主に渓流に生息するヤマセミが市街地で観察できる貴重な場所であることを広く知ってもらいたい」と、「市鳥」への指定を長年夢見てきた。

 昨年8月には、ボランティアで観光客のおもてなしなどをしている市民グループが、市民ら約720人の署名を添えて、市鳥指定の陳情を市議会に提出。古江さんは「多くの方の後押しで夢が実現へ動いた。人吉を訪れる人が増えるとともに、市民にもヤマセミを知ってもらい、貴重な自然環境の保護につながってほしい」と期待を寄せる。

 要望には地元住民を中心に21人が賛同者として名を連ねた。野鳥愛好家で、毎朝、超望遠レンズ付きの一眼レフカメラを抱え、球磨川沿いの散歩を欠かさないという医師の辻正彦さん(70)=同市矢黒町=は、指定方針に「感無量」と喜んだ。「ヤマセミは1度見たら、とりこになる。毎日写真を撮っても飽きません」と魅力を熱く語る。

 日本野鳥の会県支部の高野茂樹支部長(69)=八代市=も要望書の推薦者の一人。観光列車「かわせみ やませみ」が走る沿線の八代市と球磨村の鳥はカワセミで、人吉市にヤマセミが加わることになり、「球磨川流域の連携が街おこしにつながるとともに、清流や自然への関心も高まってほしい」と盛り上がりを期待する。

 同じく推薦状を寄せた早稲田大理工学術院総合研究所招聘[しょうへい]研究員の新庄俊郎さん(68)=東京都三鷹市=は、幼少期を八代市で過ごしたヤマセミの研究者。東京の広告会社に長年勤務し、2006年から野鳥撮影を開始。古江さんらの協力を得ながら、球磨川流域のヤマセミの生態を撮影した写真集を13年までに2冊、自費出版した。

 新庄さんは「全国的に見ても、街中でヤマセミが観察できるのは人吉だけ。指定が決まったので、人間とヤマセミが共生する姿に焦点を当てた新たな写真集を早速、編さん中です」と語る。2月上旬までには自費出版する予定だ。(小山真史)


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