農林水産省の井出道雄事務次官は18日の記者会見で、職員が無許可で労働組合活動に従事したかどうかの調査が不十分とされた「ヤミ専従」問題に関連し、調査経緯と結果を、調査が行われた2008年4月当時の若林正俊農相(現参院議員)に報告していたことを明らかにした。

組合専従問題について、資料を手に説明する農水省の松島秘書課長=18日夜、同省
若林氏は「(ヤミ専従者が)いなかったとの報告を受けたことは覚えているが、調査方法までは聞いた記憶がない。ただ、次官が説明したと言っているなら、そうなのだろう」と話している。
若林氏は同省OBだけに、古巣の構造問題に対するトップとしての認識の甘さが指摘されることもありそうだ。
08年4月下旬の調査で農水省は実施を労組側に事前通知、ヤミ専従はゼロとの結果が出た。
同省は当初、この通知の際に対象者の氏名や具体的な調査方法まで労組側に伝えたとしていたが、18日の説明では「どこまで伝えたかは不明」とし、確認を急いでいると説明した。
また現在調査中の142人についても組合活動の比重による内訳を明らかにした。それによると、許可を受けずに職場を離れて活動する「もっぱら専従」の疑いがある職員が60人、自席などで活動する「ながら専従」の疑いがある職員は82人だった。
松島浩道秘書課長は同日記者会見し「(ヤミ専従の)疑念を招いたことは申し訳ない」と謝罪した。(共同)
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