厚生年金の記録改ざん問題で、埼玉県の春日部社会保険事務所が厚生年金と政府管掌健康保険(当時)から偽装脱退させた女性の台帳に「レセプト(診療報酬明細書)OKで処理」と記入し、不正発覚を免れる隠ぺい工作をしていたことが10日、分かった。
過去にさかのぼって従業員を健保から偽装脱退させ、その期間中に従業員が無効となった保険証で受診した場合、医療費の全額請求が本人に届き改ざんが発覚してしまう。レセプトOKとの記載は、請求書を送らないよう社保事務所内で情報共有するためだったとみられる。
記録訂正の申し立てを受けた年金記録確認第三者委員会が台帳の記載を確認。隠ぺい工作をめぐっては社会保険庁職員らが証言しており、物証も出てきた形だ。
偽装脱退で会社は保険料負担を減らし、社保事務所は納付率を上げるメリットがある。(共同)
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