7月に東海北陸自動車道(富山県小矢部市-愛知県一宮市)が全線開通して4カ月。沿線の世界文化遺産「白川郷」(岐阜県白川村)では観光客が開通前に比べ約1・5倍に増加。歓迎ムードの一方で、村は「世界遺産の景観が損なわれかねない」と交通規制などの検討を始めた。

観光客の車やバスで混雑する白川郷=2日、岐阜県白川村
全線開通以降、白川郷観光協会が宿泊施設の空き室状況を把握するために付けている帳簿は、満室を示すバツ印で真っ黒。担当者は開通効果について「ものすごい。民宿は土日も平日もパンク状態」と顔をほころばせる。
村によると、白川郷の観光客は前年に比べ、開通直後の7月は約64%増、7-10月の月平均で約44%増加し「平日がこれまでの土日のよう」(村担当者)。11月初旬の連休中は、集落を目指す車が約4キロ離れた白川郷インターチェンジ付近の高速道路本線まで続いて大渋滞に。渋滞の最後尾から集落に入るまで2、3時間かかったという。
集落に車があふれる状況を受け、村は来年4月から観光バスに対し、合掌家屋が立ち並ぶ集落内への進入禁止を検討。また集落から数百メートル離れた空き地に500台分の駐車場の整備を計画中だ。(共同)
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