京都府立医大は28日、重い心不全を起こした患者自らの幹細胞を使い、心筋を再生させて機能回復を図る臨床試験を、来年春に実施すると発表した。
循環器内科の松原弘明教授が、ブタを使った治療実験で有効性と安全性を確認。既に学内の倫理審査委員会が人での計画を承認した。厚生労働省の審査委員会に12月に申請する。
松原教授によると、患者の心臓組織の一部から高い分化能力を持つ幹細胞を採取。体外で培養して増やし、心筋が弱った場所の周辺に注射する。増殖を促す薬剤を含んだゼラチン膜も張り、心筋への分化を促す。
人為的に心筋梗塞を引き起こしたブタの実験では、注射した幹細胞の40%が患部に残り、治療前に比べ心機能が12%回復したという。
松原教授は「重い心不全患者は国内に約20万人いる。心臓移植が必要な患者さんを1人でも多く救いたい」と話した。(共同)
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