重い心不全で大阪大病院に入院していた奈良県の南元子さん(74)が、埋め込み型補助人工心臓の装着手術を受けて近く退院することが決まり、同病院で26日、記者会見した。退院後は自宅で人工心臓を管理しながら生活する予定。
人工心臓は心臓移植を受けるまでの“つなぎ”として装着するのが一般的。阪大によると、永久使用目的で装着し長期在宅管理するのは国内では初めてという。
阪大の沢芳樹教授は「日本では60歳以上の人は医学的理由から心臓移植を受けることができない。高齢患者を救うための新たな治療法として活用したい」と話している。
この人工心臓は米国製で本体の重さは約90グラム。体外のバッテリーとケーブルでつながれて電気で作動する。南さんは昨年7月、心筋梗塞で別の病院に入院。今年5月に阪大病院に移った後も症状が悪化し、9月に今回の手術を受けた。
南さんは「これがなければ一生寝ていなければならなかった。劇場や本屋に行ったり、いろんなことをしたい」と笑顔で話した。(共同)
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