【ワシントン19日共同】死んだ人から提供を受けた気管支に患者自身の幹細胞を植えて移植し、拒絶反応なしの治療に成功したと、スペインなどの医療チームが英医学誌ランセット(電子版)に19日、発表した。
患者の幹細胞を使った気管支移植は初。ほかの臓器に応用の可能性もあるという。
スペイン・バルセロナのクリニック病院のチームによると、患者は、結核が原因で左の主要な気管支がつぶれ、呼吸困難になったコロンビア人の女性(30)。
提供を受けた約7センチの気管支を特殊な方法で洗浄し細胞を除去、結合組織の管だけにした。女性の腰の骨から骨髄を採取し、その中から軟骨などに成長する幹細胞を取り出して気管支に植え、6月、女性の患部に移植した。
移植した気管支は正常に機能し、女性は10日後に退院。通常は移植後に投与する免疫抑制剤も使用せず、現在は元気にダンスを楽しめるほど回復したという。
チームは「足場となる組織と患者の幹細胞を組み合わせた画期的な治療法だ」としているが、複雑な臓器への応用はまだ遠いと指摘する専門家もいる。(共同)
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