爽やかな香り、八代地域でバンペイユ出荷始まる

熊本日日新聞 | 2020年11月28日 17:00

image
選果機でバンペイユを大きさごとに選別する農家ら=28日、八代市

 世界最大のかんきつ類とされるバンペイユの出荷が28日、熊本県八代地域で始まった。年末年始の贈答品として人気で、12月1日から大都市圏や県内を中心に全国各地で販売される。

 八代市と氷川町で約90軒が栽培。同市豊原下町のJAやつしろ八代果実選果場では、収穫後に約2週間寝かせて黄色く色づいた直径20センチ前後のバンペイユがトラックで次々と到着した。

 爽やかな香りが漂う中、農家やJA職員らが選果機で4種類の大きさに選別。さらに形や重さなどを確認し、3種類の階級に分けて箱詰めした。

 同選果場では1日約3500個、来年3月上旬までに約20万個を出荷予定。同選果場職員の稲田豊和さん(38)は「豪雨や台風による大きな被害はなかった。糖度が平年より高く、酸味は平年並みでバランスが取れている」と話した。(元村彩)