裏起毛ストッキング 「うちしか作れない」 3カ国で特許取得
レヴアル(芦北町)
左が起毛式ストッキングの裏面。肌との間に空気の層を作り、保温性を高めている=芦北町
特許を取った起毛式ストッキングの製造ライン。「利益を上げるには、常に新しい商品を作る必要がある」と話す宰川文明取締役=芦北町
  パンティーストッキングメーカーのレヴアル(芦北町、久部貞男社長)が、国内外で特許を持つ起毛式裏地のストッキング生産を拡大させている。冬でも温かいとあって、これからの季節が最大の需要期。同社は「うちしか作れない商品。芦北から世界へ送り出す」として、アジアに加え欧米にも販路を広げる構えだ。

 このパンストは、キュプラという糸でパイル状に編み、裏に極小のダイヤモンドやすりを掛けることで肌とストッキングの間に空気層ができ、通常より保温性が高くなる。厚みはやや増すが、軽さや収縮性はほとんど変わらないという。

 同社は七年前に起毛式の開発に着手。織り機の改造を進めた。五年前から試験生産し、三年前に本格的に販売を始めた。これまでに国内と台湾、韓国で特許を取得し、現在、欧米でも特許申請中。

 生産は徐々に増え、現在は年間十万足を国内大手スーパーや通信販売向けのほか、寒冷地の多い中国や韓国にも輸出している。黒、ベージュ、茶の三色。足首をカットしたスパッツタイプもあり価格は千五百~二千円。

 同社は一九七二年、ミナミナイロン芦北工場として創業。九八年に現社名になった。独自開発の五本指パンティーストッキングもヒット商品の一つ。社員数は二百十五人。芦北と天草市河浦町に工場が、東京と大阪に営業所がある。

 企画開発統括の宰川文明取締役(56)は「世界へ流行を発信することを意識している」と言う。新製品として、男性用の起毛式ストッキングを開発しており「釣りやゴルフ、冬場の屋外作業などでの需要が見込める。常に新しい提案をしていきたい」と話している。(星原克也)

熊本日日新聞社 2008年10月7日朝刊

Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun <メード・インくまもと>