果皮混ぜ香りアップ ミカンジュース香港へ 農家単独で輸出手掛ける
にしだ果樹園(玉東町)
自家栽培のかんきつ類でつくったジュース「○搾り」を持つ西田さん=植木町のミカン畑
 かんきつ類栽培のにしだ果樹園(玉東町、西田淳一代表)は、不知火や温州ミカンの果実を搾ったオリジナルのストレートジュース「○[まる]搾り」を早ければ今月から、香港へ輸出する。ジェトロ熊本貿易情報センターによると、かんきつ農家単独で加工品輸出を手掛けるのは珍しい。

 熊本市とジェトロが八月に香港で実施した食品見本市に参加。現地の日系百貨店「香港SOGO」との間で商談がまとまった。輸出量は近く詰める。

 にしだ果樹園は家族四人で栽培に従事。かんきつ類の消費が減る春から秋までの収入対策として、三年前にジュース生産を始めた。

 原料のかんきつ類は減農薬栽培で完熟させる。不知火ジュースの場合、一リットルあたり二キロの果実を使い、果皮を混ぜることで香りを高めたのが特徴という。製造は阿蘇市の食品工場に委託。添加物は入れていない。

 現在、年二千本(一リットル瓶入り)を生産。県内の食品スーパーでの販売のほか、東京や福岡のホテルなどに納めている。

 香港では富裕層向けに販売する予定。西田代表(34)は「生産を増やすとともに、海外売り上げを全体の一割までもっていきたい」と話している。(中原功一朗)

熊本日日新聞社 2008年10月7日朝刊

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