「フタワのギョーザ」 通販で県外客掘り起こす 卸と並ぶ事業の柱に
双和食品工業(熊本市)
ギョーザなどの通信販売が伸びている双和食品工業の製造ライン=熊本市
 「フタワのギョーザ」で知られる双和食品工業(熊本市)が、インターネットや郵送カタログを使った通信販売で県外客の掘り起こしを進めている。

 二〇〇一年の開始以来の利用者数は五十五万人を突破。主要取引先だった寿屋やニコニコ堂の経営破たんという苦難の中で注力した通販は、スーパーなどへの卸売と並ぶ事業の柱に成長した。

 自社のホームページ「餃子の王国」に載せている通販商品は、ギョーザやシューマイなど約六十種類。中でも工場直売生ギョーザ(四十八個、税込み千百円)は、多い日には一日一千セット以上が売れる人気だ。

 「生ギョーザを加熱せずに冷凍するため、鮮度が高いことが支持されている」と高尾幸子社長(66)。「ことし一月の中国製ギョーザ中毒事件以降は、国産の素材を使っていることで売上高が二割増えた」と話す。

 通販は二種類の商品でスタート。新聞やラジオでの広告やネットの仮想商店街「楽天市場」への出店などで認知度を高めた。ゴーヤーを材料にするなど季節ごとに商品を変えたのもリピーターの増加につながったという。

 昨年からはギョーザ以外に県産の太秋[たいしゅう]柿やサツマイモの扱いを始めている。「熊本には豊かな農林水産物があるが生かし切っていない」と高尾社長。今後は海産物にも取扱商品を広げ、年五万人の新規利用を目指している。(伊豆信太郎)

熊本日日新聞社 2008年9月12日朝刊

Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun <メード・インくまもと>