介護食「お惣菜ムース」 味、食べやすさが好評 病院など販路拡大
デリテック
デリテックが開発した「お惣菜ムース」。手元の皿に載っているのは、ニンジンの煮物のムース=玉名市
 フンドーダイグループの食品製造販売「デリテック」(玉名市、大久保太郎社長)の介護食「お惣菜ムース」が県内外の介護施設や病院に販売先を広げている。ムース状の食べやすさと味が好評で、二〇〇八年五月期の販売数は前期の一・七倍の七十七万食に拡大。〇九年も二倍の百六十万食の販売を目指している。

 ムースは〇六年、取引先の北九州市の病院から摂食機能障害がある高齢患者の食事について相談されたのをきっかけに開発した。

 素材をすりつぶして混ぜた従来の流動食と異なり、調理済みの料理をそのまま使う。特殊な粉砕機で加工。誤って気管に入らないよう、ゲル化剤を使い舌でつぶせる固さにした。

 棒状の冷凍食品で、二百五十グラムの二本セット(十食分、六百~八百円)。メニューはニンジンの煮物やきんぴらごぼうなど十種類あり、四段階の固さを用意した。

 十月には東京支店を開設。開発人員増も計画しており、来年三月までにメニューにタケノコの土佐煮や牛肉のステーキ風などを加え三十種類に拡大する。

 全社売り上げに占めるムース事業の構成比も〇八年五月期の26・5%から引き上げ、経営の柱に育てる方針。

 同社の久次米忍専務(47)は「味はそのままで、見た目や食感を楽しんでもらうことを考えた。競争は激しいが、事業を拡大したい」と話している。(内海正樹)

熊本日日新聞社 2008年9月2日朝刊

Copyright Kumamoto Nichinichi Shimbun <メード・インくまもと>