小型船用エアコン商品化 空冷式、消費電力抑え人気呼ぶ
CSC
CSCが本格販売を始めた、船舶用の空冷式エアコン「キャビンクール」
 船舶機器販売のCSC(熊本市、渡邊今朝徳社長)は、小型船舶向けの空冷式エアコン「キャビンクール」を開発、本格的に売り出した。船舶で一般的な水冷式エアコンに比べ設置が容易で、消費電力を大幅に抑えた。キャンピングカー向けも含め年間一千台の販売を目標に掲げ、輸出も検討する。

 水冷式は冷却水確保のため船底に穴を開ける必要があり後付けが難しい上、塩が結晶し故障する欠点もある。エアコン設備や配線工事を手掛ける渡邊社長が趣味の船釣りの経験から潜在需要があると判断。数年かけ開発し〇五年に販売会社のCSCを設立した。昨年末、量産を始め、製品特許も申請している。

 新商品は、室内機と室外機とする従来の二分割方式を三分割にして小型化し、特殊なコンプレッサーで数百時間の連続運転に耐えられる設計にしたことで商品化につなげた。

 さらに消費電力は八百六十ワットと一般的な水冷式の半分以下に抑制。動力源も大型発電機が必要な水冷式に比べ、交流百ボルトとホームセンターなどにある安価な家庭用発電機が利用できるようにした。

 主な部品の製造は大手空調機器メーカーに委託し、CSCの関連会社で基幹部品を組み入れ完成品に仕上げる。

 価格は取り付け費込みで約五十万円(オープン価格)。レジャー用船舶や漁船での受注が多い。六月には大型船向けに性能を高めた製品も投入する。

 昨年十一月、県起業化支援センターから一千万円の出資を受けた。渡邊社長は「注文に生産が追い付かない状態。さらに販路拡大に力を入れる」と話している。(辻尚宏)

熊本日日新聞社 2008年4月10日朝刊

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