土に返る容器製造へ 植物が主原料、来春発売
西原村、中国・上海に工場
熊本市のオ・ディ・エス
「でんぷんを主原料にしたシートでつくった容器は環境にやさしい」と話す橋本社長
熊本市のオ・ディ・エス(橋本健二社長)は、自社開発の土中で自然分解する「生分解シート」を使い、容器製造に乗り出す。環境負荷の軽減につながると注目される植物主原料の容器で、阿蘇郡西原村に工場を建設、来年四月に売り出す。既に製薬や食品企業から受注、十一月中には上海市に中国第二シート工場も新設する。

 シートは、中国産トウモロコシから取ったでんぷんを主原料に、ポリプロピレンなどを高温で混ぜ合わせて作った。軍手などを販売する橋本健二社長(59)が「土に返る包装材はビジネスになる」と着目し、県立大、県工業技術センター(現県産業技術センター)に技術協力を依頼。二〇〇三年、土壌菌の作用で約一年で分解するシートを作り、昨年七月に製造特許を取得した。  シート商品名はエコスターチで、燃やした際に出る二酸化炭素が石油製品に比べ七割程度少ないという。容器はこれをもとに食品会社などの要望に合わせて、形態や製造量などを決めるという。

 同社はホンダの元営業マンだった橋本社長が一九九九年に設立。社員十六人、資本金は二億円。現在、中国・福建省の自社工場でシートを生産しており、容器製造への進出により〇七年二月期の売上高一億四千万円を二年後に十億円に引き上げたい考え。

 橋本社長は「プラスチック容器と比べてコスト競争力がある。熊本発の環境ビジネスを全国で展開したい」と話している。(中原功一朗)

熊本日日新聞社 2007年11月8日朝刊

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