得意先の好みネットで共有 減少した販売量も回復へ
畳表卸の肥後物産(八代市)
畳表の太さや硬さ、織り方などのデータを入力する松永賢一専務=八代市の肥後物産
  八代市の畳表卸の肥後物産(平崎理社長)は、販路先の問屋や畳店などの好みを把握し販売する独自の製品管理IT(情報技術)システムを構築、売り上げを伸ばしている。品質等級に加え、太さや織り方などで差異が出る畳表の細かな製品情報と在庫数を顧客がインターネットで確認できるのが特徴だ。

 購買欲を的確にとらえ、低迷する需要を掘り起こす効果を狙った。顧客ニーズのデータベース化も可能で、熊本産畳表のブランド化にも一役買いそうだ。

 同社によると、システムは品質等級とは別にイ草の硬さや太さ、織り方などを十項目に分けてパソコンに入力。同じ等級でも微妙に違う畳表を見分けられるようにした。

 また、これまで営業員の記憶に頼りがちだった顧客購買情報を、製品を販売するたびに蓄積。きめ細かい製品販売管理により、出荷する畳表の品質が安定し、返品が目立って減ったという。

 システム構築は、平崎社長(50)が「中国産の畳表の輸入量が急増し危機感を抱いた」ことがきっかけ。昨年七月から新システムを導入、一九八九年の百万畳をピークに約三分の一まで減少した販売量が、年5%ほど回復してきたという。

 システムを開発した松永賢一専務(42)は「熊本産にこだわり利益を出していきたい。九州の畳店の価格情報もまとめ需要を掘り起こしたい」と話している。(伊豆信太郎)

熊本日日新聞社 2007年11月7日朝刊

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