コメ文化 ブランドへ |
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一九九九年の米国を皮切りに、主力の米焼酎「白岳しろ」の輸出を開始。二〇〇七年までに輸出先は十八カ国・地域に増え、うち米国、中国、シンガポール、台湾、タイの五カ国で大半を占める。 主な販売先は日本食レストランで、まだ在留邦人や旅行者向けが中心。だが「米焼酎はコメを主食とするアジアの人々にはPRしやすい」と、同社福岡支店の貿易担当者は手応えを語る。 売上高に占める輸出の割合は0・2%どまりだが、出荷量はこの五年間で三・六倍に増えた。高橋光宏社長(52)は「長期的な視点で球磨焼酎を世界に認められる銘酒に育てること」と、海外展開の狙いを語る。 ただ、「日本の酒は清酒」との固定観念は依然根強い。加えて関税などの上乗せで、白岳しろの店頭価格は米国で日本の一・五倍、香港では二倍近い。 「アジアにはどの国にも焼酎と同じ蒸留酒があり、安い現地の酒との価格差は埋めようがない」と高橋社長。一方でウイスキーを例に挙げ、「し好品である酒は品質とブランドが重要。本物のブランドになるには、価格にかかわらず現地の人に受け入れられる必要がある」と力説する。 そのために輸出を手掛けた初期段階は、ニューヨークやロサンゼルスなど世界的な情報発信都市を重視した。「主要な海外拠点に足掛かりができた。販売拡大や宣伝強化はこれからが本番」と久保田一博営業企画部長(49)。他の本格焼酎メーカーと連携して海外での広告キャンペーンも検討している。 人口減少による国内市場の縮小を勘案し、十年後には輸出割合を売上高の10%まで拡大したい考え。成長するアジア市場への期待は大きい。 今や世界中で親しまれるすしや清酒などの日本食文化。もともとは海外の邦人向けレストランから広がった。 高橋社長はその相似形の実現に意気込みを示す。「焼酎は清酒と同じコメ原料の商品。日本の稲作文化の伝統に根付いたブランドで、アジアの人たちの心をひきつけたい」(蔵原博康)=終わり |
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熊本日日新聞社 2008年7月17日朝刊
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