輸出支援受け台湾へ |
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今年六月、黒糖ドーナツ棒が台湾の大手百貨店や高級スーパー計四店の食品売り場に並んだ。 輸出は試験販売を除き米国、タイに次ぎ、三カ国目となる。しかし今回は“形”を変えた。貿易会社を介さずに、製品の出荷から代金回収まで自社で担った。理由は製品ブランドや独自性を前面に押し出すためだ。 ただ実際、輸出手続きを自力で進めるには心配もあった。それを払しょくしたのがサポート役の日本貿易振興機構(ジェトロ)だった。昨年九月、フジバンビを輸出支援先企業に選定し、現地の販売代理店の情報収集や契約書づくりまでを後押しした。 同社は今年四月、現地卸会社と提携。小売価格を抑えるため、一袋十個詰めを八個詰めにするなど、販促戦略の協議を重ねた。台北市の食品の国際見本市にも出展し、消費者らのニーズを調べた。 三年前から海外展開をにらみ、市場調査を重ねてきた吉田高成社長(63)。台湾進出を果たし「親日的な地域を選んだが、ジェトロの協力もあり、自力で輸出するノウハウが蓄積できた」と話す。 台湾ではフジバンビの商標登録の手続きも進めており、当面は国内で販売拡大した手法を活用。店頭での試食販売を軸に口コミ効果でギフト需要につなげる。現地代理店と情報交換し、販促方法も並行して見直す方針だ。 販売は緒に就いたばかりだが、「言葉の壁」の課題もあらためて浮上した。輸出手続きや商談はもちろん、企業理念や商品特性など消費者に正確に伝える必要性が出てきたからだ。現在、アジアに留学経験のある人材の採用を進めている。 〇八年七月期の同社の売上高見込み十三億五千万円のうち、海外は1%未満。今後輸出を韓国やシンガポールなどにも拡大し、一一年までに5%にまで引き上げ、海外事業の基盤を構築する計画。 吉田社長は「成長への転換期に入った。これからが本当のスタート」と気を引き締める。(中原功一朗) |
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熊本日日新聞社 2008年7月12日朝刊
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