白石さん(宇城市)天賞 選者、長谷川さん記念講演
第二十四回熊日俳句大会が二十五日、熊本市世安町の熊日本社であり、最優秀の天賞に白石登美子さん(78)=宇城市松橋町=の作品「曲がらねば市電ぶつかる花の城」が選ばれた。
今回の題は「花」または雑詠。事前投句に四百三十九人から千三百十一句が寄せられ、宇城市出身で俳誌「古志」主宰の長谷川櫂さん(神奈川県)が、天・地・人賞各一句と秀逸十句のほか、入選、佳作を選んだ。 大会には投句者ら約二百人が参加。長谷川さんが「季節感とは何か」と題し記念講演した。 長谷川さんは「日本人の文化は季節と密接にかかわっているが、食べ物に旬がなくなったり、若い世代に年中行事が伝わらなくなったりして季節感が薄れつつある」と指摘。「暑いから夏、寒いから冬という実感だけでは季節に敏感とは言えない」と述べた。 その上で「二十四節気が定める立春、立夏などは、次の季節の気配を探るということ。それと対になっているのが、去っていく季節を惜しむという考え方。こうした季節への敏感な感覚が日本人の人生観や宇宙観を生みだしている」と話した。 続いて入賞・入選句が披講され、長谷川さんが一句ずつ講評。澤田俊郎・熊日事業局長が入賞者らに表彰状と記念品を贈った。(富田一哉) 熊本日日新聞2008年5月26日付朝刊 |
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