CD部門審査講評
技術より発想大切に グラフィックデザイナー 松木良介氏
各作品のレベルの差は大きいが、上位は自分のコンセプトをきちんと消化して描いたことをうかがわせ、プロのデザイナーやイラストレーターと比較しても高い水準だと感心した。傾向としては、抽象より具象の表現が多く、思いや情感が表れた絵が目を引いた。
中高生とも、今回は分かりやすい作品が上位に並んだ。高校生の一席は、少女のナイーブで不安定な気持ちが造形や線、色に表れ、特に情感が伝わった。中学生の一席は、平凡な夜空の情景だが、なぜか月を赤で描き、「えっ」と思わせるインパクトがあった。
デザインは、写生のうまさではなく、どう訴えるかが重要。ただ描くのではなく、描く前に、人とは違う切り口を考え、企画を練る必要がある。技術より発想を大切にしてほしい。(談)
熊本日日新聞 2008年6月5日朝刊掲載
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