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抜けようとしない乳歯
小学2年生の息子の歯のことです。乳歯が抜けづらく、これまで2本は抜歯してもらいました。しかし抜いた2本のうち、下の前歯の1本は、乳歯が抜けないうちに永久歯がはえてきたため、斜めになってしまいました。虫歯は1本もありませんが、ほかの乳歯はこのままでいいのでしょうか。また、斜めにはえてしまった前歯は矯正した方がいいのでしょうか。(宇土郡、会社員・女、35)
中学卒業まで待っても心配ない
渡辺猛士院長
渡辺歯科医院
(熊本市)
本来、乳歯から永久歯への正常な生え替わりには、歯科医の介入は必要ありません。しかし、ご相談のように、なかなか乳歯が脱落せずに永久歯が明らかに横から生えてきている場合には、抜歯をする必要があります。
最も多いのは、下あごの両側乳犬歯(中央から3番目)の間に4本の永久歯が並びきれずに、でこぼこになって生えてくるケースです。ほとんどの場合は、永久歯の生えてくる時期と下あご成長のタイミングが合わなかったことが原因で、まだ小さなあごに、大きな歯が生えてきたために起こる一時的な「不正咬合(こうごう)=かみ合わせの不具合」のようです。
このようなケースでは、成長で下あごの幅が十分に大きくなると、舌と唇の力で自然に真っすぐに並んできます。しかし、場合によっては自然に治らないこともあります。いずれにせよ、歯が斜めになった状態で生え始めても、その歯のほぼ全体が生えてしまうまでは、矯正することはできませんので、慌てる必要はありません。
「乳歯がなかなか抜けない」「永久歯がいつまでも生えてこない」という相談も時々ありますが、多くは時間がたてば生えてくるようです。中学を卒業するまで、待ってみても心配いらないと思います。まれに先天的に歯の数が少ない場合もありますが、どうしても気になるようであればレントゲンを撮ればすぐに分かります。
ただし、上下とも乳犬歯より奥の乳歯が、永久歯が生えてくる力以外の原因で(虫歯や外傷によって)早期に抜けてしまった場合には、不正咬合の原因になりますので、できるだけ早期に歯科を受診してください。
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