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狭心症、手術しかない? |
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| 「先日、心臓の検査で動脈硬化の兆候が見られると診断されました。心臓の血管が細くなっているかもしれないそうです。手術することになるのでしょうか」(熊本市、主婦、62歳) |
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血管広げる治療も広く普及 |
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心臓の筋肉に血液を供給する血管を冠動脈と呼びます。この血管の一部が動脈硬化によって狭くなると、血液の流れが悪くなります。これらは「労作性狭心症」と呼ばれます。走ったり坂道を登ったりするときに起こる、冷や汗を伴った数分間続く胸を締めつける感じが典型的な症状です。
診断の基本は心電図検査です。安静時だけでなく、運動したり二十四時間継続したりと、さまざまな検査法があります。これらで異常が見つかれば、次は冠動脈が狭くなった部位や、その程度を詳しく調べます。
最近ではコンピューター断層画像(CT)検査でかなり正確に観察できるようになりましたが、最終的な治療法を決めるには、より詳細な画像が得られる冠動脈造影検査が必要です。直径約二ミリのカテーテルを手首やひじ、大腿(たい)部から動脈内部に入れて、冠動脈まで進めて造影剤を流し込み、レントゲン撮影します。
治療法には薬物療法、カテーテル治療(インターベンション)、冠動脈バイパス手術の三種類があります。
薬物療法は、冠動脈の狭窄(きょうさく)の程度が軽かったり、逆に血管の状態が悪すぎて手術などができない場合に使われます。
カテーテル治療はバルーン(風船)やステント(網目状の金属の筒)を冠動脈まで進め、狭くなった血管を内側から押し広げる方法です。心臓内科医が局所麻酔で行います。胸を開く手術よりも体の負担が少なく、所要時間は数十分から二時間足らず。入院も二、三日なので、広く普及しています。
バイパス手術は、腕などから血管を移植して、狭くなった冠動脈の迂回(うかい)路をつくる方法です。全身麻酔をして胸を開きます。心臓外科医が行い、手術時間は数時間。入院は一、二週間です。費用はカテーテル治療が百万円ほど、バイパス手術が三百万円ほど。いずれも健康保険の対象です。
一概に狭心症といっても千差万別です。狭くなった部位、その程度や個数、心臓の機能、糖尿病などの有無―など、多くの条件を総合的に検討して、最適の治療法を選択します。まず専門の医療機関を受診し、自分の状態を正確に評価した上で治療方針を決めることが大切です。
(緒方康博・熊本赤十字病院診療部長・日本心血管インターベンション学会指導医)
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