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耳・鼻
Q 目まいや嘔吐が数時間続いた
 先日、立っていることができないほど目がぐるぐる回るような目まいに襲われ、何度も嘔吐(おうと)した後、2―3時間でやっと楽になりました。半年前にも同じことが起き、今回で2度目です。仕事は交代制勤務で睡眠不足気味。病院では「疲労」と言われて薬をいただきましたが、「メニエル病」ではないかと心配です。(会社員・男、52歳)
A メニエル病の可能性も
宇野研吾院長
宇野研吾院長
水前寺耳鼻咽喉科
クリニック(熊本市)
 ご相談の内容から、やはりメニエル病の可能性はあると思います。メニエル病は、主に回転性の目まいや片側の耳鳴りと難聴が繰り返し起きる特徴を持つ耳の病気です。目まいが2―3時間続くという症状からみて、その疑いは否定できません。

 メニエル病の原因は明らかではありませんが、内リンパ水腫(すいしゅ)によるといわれています。内リンパ水腫は、内耳にあって体のバランスを保つ働きがある三半規管の内部の内リンパ液に異常が発生してできる水膨れのようなものです。

 発作は早朝型で、明け方に目まいを感じて目が覚める患者さんが多いようです。疲労やストレスなどの体調や天候の変化に影響されて起きやすくなるともいわれています。

 治療法は、まず発作が起きた時に注射や飲み薬で症状の改善を図ります。場合によっては、ある種の利尿系降圧剤を使って発作の発生自体を抑えることもあります。非常に重症の場合は、手術的に内リンパの圧を下げる場合もありますが、半年に1度の発作であれば、現在服用している目まい止めの薬で様子を見てよいと思います。軽症なら1―2年で自然に治まるケースも多いといわれています。

 「立ちくらみ」と呼ばれる起立性低血圧症も目まいを伴うことがあります。メニエル病かどうかは、発作が起きた時にできるだけ間を置かずに聴力検査や眼振検査を受けるとよいでしょう。耳の中に水を入れて内耳機能を調べるカロリックテストという検査法もあります。正常な人は耳に水を入れると目まいがしますが、異常があれば、目まいが起きないことがあるんです。

 いずれにしろ、ほかの病気を除外したり、治療方針を決めるためにも専門医の診断が必要です。日常生活では塩分の取り過ぎも内リンパ水腫に影響するといわれていますので、注意してください。


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