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耳・鼻
Q 鼻とのどの境目が痛いんです
 数十年前から、鼻とのどの境目が痛くて困っています。いつも炎症を起こし、治りません。頭まで痛くなります。痛み止めも効果がありません。扁桃腺(へんとうせん)も取り、蓄のう症の手術もしました。風邪もひきやすいです。よい治療法を教えて下さい。(熊本市、男、75歳)
A 飲み薬や吸入で治療を
宇野研吾院長
宇野研吾院長
水前寺耳鼻咽喉科
クリニック(熊本市)
 鼻とのどの境目は「鼻咽頭(いんとう)」と言われ、子どものころには、アデノイドという扁桃腺があった部分です。アデノイドは大人になるに従って、次第に小さくなり消えてしまいますが、風邪などによる炎症を繰り返すことで慢性の炎症が起こり、若いころから痛みなどの症状を繰り返します。もちろん、このような症状は、ある程度の年齢になってから起こることもあります。

 ご質問の状態も、このような慢性の炎症、つまり「慢性鼻咽頭炎」によるものと考えられます。症状は多いものとしては、鼻とのどの境目の痛み(人によっては鼻の突き当たりや上あごの向こう側の痛みとも言われます)、頭の後ろから首筋にかけての痛み、微熱、鼻の奥からのどに何かが流れ込む感じなどがあります。また、鼻咽頭には、細菌やウイルスが入ってくる時のセンサー(感知器)の役割があるといわれ、慢性の炎症によってセンサーの働きが弱ると、細菌やウイルスに対する体の準備ができず、全身症状としての風邪をひきやすくなるとも考えられます。

 日常生活上の注意として、これといったものはありませんが、加湿器や空気清浄機などは乾燥した空気の吸い込みを避ける意味で、ある程度の効果があるかもしれません。

 治療は、飲み薬や吸入が一般的ですが、治りにくいものも多く、鼻咽頭に薬を連続して塗る治療もあります。この治療は最初しばらくはかなり痛みを伴いますが、効果が大きい人もおられるようです。この治療は特殊なものではありませんが、熊本では2、3の耳鼻科しか行っていませんので、この治療を考えられる方は、前もってたずねられるのが良いと思います。

 腫瘍(しゅよう)などによっても同じような症状を起こすことがあるため、慢性の炎症の状態を確認してもらったうえで、治療法を選んでもらうのがよいと考えます。


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