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骨・関節
Q C型肝炎が完治 晩酌は大丈夫?
 C型肝炎にかかっていましたが、10年前にインターフェロンを打って完治し、ウイルスも出ていません。元気になったので毎晩、晩酌をしていますが、大丈夫でしょうか?(男性)

A 数年間は定期検査を 飲み過ぎには十分注意して
佐々木裕教授
熊本大大学院
医学薬学研究部
(消化器内科学)
 C型肝炎についてはインターフェロンは非常に有効な治療です。ウイルスが排除されれば、その後肝がんができる可能性は極めて少なくなります。ただ、ゼロではありません。まれなケースでは、完治して何年かたってから、肝がんが発生する例があります。治癒されてもせめて数年間は、半年に1回で十分ですので、病院で定期的に血液検査や超音波検査を受けてください。

 また、アルコールに関してですが、基本的にウイルスが消えていれば問題はありません。しかし、くれぐれも飲み過ぎにはご注意ください。

 ご存じのように、アルコールは、肝臓病の大きな原因の1つです。日本酒換算で毎日3合くらいの飲酒を5年以上続けると、アルコール性脂肪肝になります。さらに大量の飲酒を続けると、アルコール性肝炎や肝繊維症に進行し、全身に倦怠(けんたい)感を覚えたり、吐き気、黄疸(おうだん)などの症状が見られるようになります。

 また、毎日5合以上の飲酒を10年以上続けると、アルコール性肝硬変になる可能性が高くなります。肝硬変になってしまうと、そこでアルコールを止めても肝臓は元に戻らず、食道静脈瘤(りゅう)や腹水、黄疸、脳症などの症状が出てきます。肝硬変になると肝がんができやすくなります。

 ここで、「お酒と長く上手に付き合うための五箇条」をご紹介しましょう。参考にしてください。

お酒と長く上手に付き合うための五箇条
 1日の飲酒量は日本酒で2合以内とする
 1週間のうちに2日間を「休肝日」とする
 (2日間は連続している方が効果的)
 食事を取りながら飲むことでお酒の量を減らし、偏りがちな栄養のバランスを整える
 肝臓病のある人は、特に節酒・禁酒を心がける
 女性は少量のアルコールでも肝硬変になりやすいので、節酒を心がける

 ただ、アルコールを全然飲まなかったり、ごくまれに少量の飲酒しかしない人が、アルコール性肝炎と同じような状態になる病気があり、最近注目されています。これは「非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)」と呼ばれる病気です。脂肪肝が一歩進んだ状態で、放置しておくと、肝硬変や肝がんに進行することがあります。肥満や糖尿病、高血圧症、高脂血症といった生活習慣病を合併していることが多いのですが、現在のところ、肝臓の組織を一部採取して、顕微鏡で調べる病理検査しか確実な診断方法がありません。

  ≪熊本大大学院医学薬学研究部・佐々木裕教授(消化器内科学)≫

  ※ 日本肝臓学会肝癌撲滅運動市民公開講座(7月2日、熊本市会場)の内容を再構成しました。

  (くまにちコム「健康・医療」2006年8月6日付)


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