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10数年、肝臓を治療 GPTが100前後ですが…
10数年来、肝臓の治療を続けています。インターフェロンなどさまざまな治療を試み、現在は強ミノCを週3回使っています。検査は月1回受け、GPT値は100を中心に前後しています。この状態でいいのでしょうか。(男性)
食事の鉄分減らし進行抑制を
佐々木裕教授
熊本大大学院
医学薬学研究部
(消化器内科学)
いろいろな治療を施されても、なかなか功を奏さないというケースがあります。GPTが100というのは、正常値の1・5倍を超えていて、治療中とのことですが、少し高いと思われます。かかりつけの医師にご相談され、注射に加えて飲み薬などの服薬もされる方が良いでしょう。
また普段の注意としては、食事の中の鉄分を減らすというだけでも、GPT値は少し下がる可能性があります。C型肝炎の場合、肝臓の細胞に鉄分がたまりやすく、それが細胞を壊す方に働きます。食事からの鉄の吸収も正常な方に比べて強くなっています。ですから、食事中の鉄分を減らし、できるだけ肝臓にためないようにすることが大事です。
また最近、血液を抜く瀉血(しゃけつ)療法という治療法がC型肝炎の治療法として注目されるようになりました。これは血液を抜くことで人工的に貧血状態にします。肝臓にたまっている鉄分は赤血球に使われるために減っていき、その結果、鉄による障害が減弱します。健康保険でもうじきこの治療法が使えるようになります。食事療法とか瀉血療法なども併用され、GPTの値をもう少し低めに維持されると肝臓病の進行を抑えることも可能かと思います。
今のところ、強ミノ(強力ミノファーゲンC)とウルソ(ウルソデオキシコール酸)、瀉血療法以外で、C型肝炎によく効くという薬はありません。ただ、C型肝炎ウイルスの排除に効く新しい薬の開発が進められております。現在の薬で何とか数値を抑えていただいて、新しい薬が使えるようになりましたら、次の治療法として専門の先生とご相談ください。
≪熊本大大学院医学薬学研究部・佐々木裕教授(消化器内科学)≫
※ 日本肝臓学会肝癌撲滅運動市民公開講座(7月2日、熊本市会場)の内容を再構成しました。
(くまにちコム「健康・医療」2006年8月6日付)
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