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くも膜下出血前触れは |
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先日、おじが「くも膜下出血」で倒れました。前触れの症状や治療法を教えてください。(熊本市、OL、30歳)
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突然の激しい頭痛に注意 |
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脳は薄い「くも膜」で覆われています。その膜と脳の間には「くも膜下腔(くう)」と呼ばれるすき間があり、そのすき間に出血が広がる状態が「くも膜下出血」です。いろいろな原因で起こりますが、大人の場合、90%以上は「脳動脈瘤(りゅう)」の破裂が原因です。今回は脳動脈瘤破裂によるくも膜下出血についてお話しします。
【発生頻度や症状】
くも膜下出血は、治療を受けて社会復帰できる割合が約50%で、20%は重い後遺症が残り、30%は死亡します。県内の脳神経外科三十六施設で調査した二〇〇六年の発生数は四百三例でした。平均年齢は六十五歳ほど。七十歳を超えると女性の発生リスクは男性の三倍以上になります。
典型的な症状は、脳動脈瘤が破裂した瞬間から始まる「突然の悪心・嘔吐(おうと)を伴う激しい頭痛」です。数日後に歩いて外来受診できるほど軽いものから、最初の出血で突然死するほど重いものまでさまざま。早期診断が重要なので、いつもと違う強い頭痛を突然感じたら、すぐに専門医を受診してください。
【原因と予防】
脳動脈瘤が発生する原因は不明です。体質や遺伝の影響も指摘されています。家族のだれかがくも膜下出血になった人は、検査をお勧めします。
脳動脈瘤の発生自体は予防できませんが、破裂の予防はできます。血圧コントロールなども大切ですが、何より脳動脈瘤を破裂する前に発見することが重要です。MRIを使った脳血管検査だと、ほぼ正確に脳動脈瘤の有無が分かります。また、脳動脈瘤は破裂しなくても、大きくなって周囲を圧迫することがあります。片方のまぶたが下がったり、物が二重に見えたりする人は動脈瘤を疑う必要があります。
【脳動脈瘤の治療】
一度破裂した脳動脈瘤は、再び破裂する危険性が高く、必ず治療しなければなりません。しかし、症状が重い場合は手術できないこともあります。破裂していない脳動脈瘤が見つかったら、年齢や動脈瘤の部位、大きさ、形などを総合的に判断して治療するかどうかを決めます。一般的な脳動脈が破裂する確率は一年間で1%程度です。
治療法は、脳動脈瘤をチタン製のクリップでつぶしてしまう「開頭クリッピング術」と、カテーテルを使って脳動脈瘤をプラチナ製のコイルで詰めてしまう「血管内コイル塞栓術」があります。県内で実施されている治療はコイル塞栓術が2%程度。残りはクリッピング術です。今後は体への負担が少ないコイル塞栓術の割合が増えるでしょう。(西徹・済生会熊本病院脳卒中センター部長、日本脳神経外科学会専門医)
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