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動脈硬化と言われましたが…
1年前、頭の中が真っ白になり、数秒間意識がもうろうとなりました。脳外科でMRI(磁気共鳴装置)の検査を受け「動脈硬化」と診断されました。コレステロール値も高く、血流をよくする薬やコレステロールを下げる薬を飲み続けましたが、その後も何度か同様の症状が現れ、耳鼻科も受診しました。最近も時々あります。やはり動脈硬化が原因でしょうか。(菊池郡、無職・女性、64歳)
危険因子減らす工夫を
園田寛院長
そのだ脳神経外科医院
(熊本市)
脳への血流(脳血流)が減ると、意識がもうろうとなります。脳血流には血圧が関係しますが、動脈の抵抗性(血管の太さなど)や心臓の血液を送り出す力、血液の濃さなども影響します。
動脈の抵抗性には動脈硬化が関係しますので、動脈硬化がもとで脳血流が減り、意識がもうろうとなることはありえます。ただ、脳血流はさまざまな原因で変化します。
動脈硬化は、年齢や遺伝の影響のほか、高血圧、高コレステロール血症、糖尿病、肥満などの体質、運動不足やストレス、喫煙などの環境や習慣が関係します。
これらを動脈硬化の危険因子と言い、「動脈硬化がある」と診断された場合、危険因子を減らさなければなりません。この方は、コレステロールが高いので、その治療が必要です。
コレステロールを下げる薬を飲んでも同様の症状が出ているようですが、脳血流の減少は、コレステロール以外にもいろんな原因があります。他の動脈硬化の危険因子の関与も疑われます。また、この方の症状が脳血流の減少によるものかどうかは断定できません。耳鼻科を受診されたということは、めまいの一種と感じられたのではないかとも推察します。頭を動かした時に一瞬平衡感覚が狂うことがあります。ふらっとしたり、ふらふらしたり、そのまま意識が遠くなるような感じがします。もしかすると、このめまいの一種かもしれないと思います。「同様の症状」がどのようなものか詳しく聞く必要があります。
例えばいつも立ち上がった時にふらつくのであれば、やはり脳血流の低下が疑われますが、頭を下げた時にもふらつくのであれば他の原因と思います。じっとしている時に起こる時はてんかんの一種の可能性もありますので、脳波の検査も受けた方がよいでしょう。
動脈硬化を調べる方法には、(1)眼底検査、(2)脈波図、(3)血液検査で総コレステロールとHDLコレステロールの比をみる、(4)MRI(磁気共鳴画像装置)による血管撮影、(5)頸(けい)部超音波で頸動脈を調べる−などがあります。専門医に相談してみてください。
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