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血液検査数値の読み方は? |
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| 「健康診断で血液検査を受けましたが、数値の読み方がよく分かりません。ポイントを教えてください」(熊本市、会社員・男性、44歳)
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赤血球で「貧血」見分け |
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今回は、血液検査の異常で最も多い貧血などにかかわる数値の読み方をお話ししましょう。
血液は、血漿(しょう)と呼ばれる液体の中を、赤血球、白血球、血小板という三種類の細胞が浮遊しています。
【赤血球】赤血球系は赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビンの三つを測ります。どれも女性は男性の値の約九割。男性の赤血球数は血液千分の一CC当たり五百万前後、血液の中の赤血球数の割合(容積比)を示すヘマトクリット値は45%前後。血液の赤色の素になるヘモグロビン値は血液百CC当たり十五グラム程度です。
これら三つの値から、赤血球一個の容積(MCV)、ヘモグロビンの量(MCH)と濃度(MCHC)が求められます。通常は赤血球数、ヘマトクリット、ヘモグロビンが正常の値より低下した場合を「貧血」、異常に増えたものが「多血症」です。貧血でMCVが低いのはほとんどが鉄欠乏性貧血です。
一方、MCVが百二十を超えるような貧血は、ビタミンB12の欠乏(悪性貧血など)、葉酸の欠乏(慢性アルコール依存症など)が大半です。MCVが正常の貧血は、鑑別すべき疾患が多く、しかも骨髄の病気が多いため血液専門医の受診が必要になることがあります。
【白血球】正常値は、血液千分の一CC当たり四千〜九千個で、かなり個人差があります。一般的には細菌感染症で増加し、ウイルス感染症では低下します。感染症にかかる前後では異常な値になることがあります。三千以下または一万以上の場合は、再検査を受けましょう。
【血小板】血液千分の一CC当たり十五万〜四十万個が正常ですが、ウイルス疾患などでは一時的に異常に低い値を示す一方、胃潰瘍などの急性の出血では増加します。
五万以下では、紫斑が出やすくなり、一〜二万以下になると点状出血が見られ、早急な精査治療が必要です。逆に五十万以上になると手先のしびれを感じることがあります。さらに増えると脳梗塞や心筋梗塞など血栓症のリスクが高まります。
また、赤血球、白血球、血小板のいずれも異常値を示す場合は、減少しても増加しても骨髄の病気が疑われます。
健康診断で異常値が見られたら、まず、かかりつけ医を受診し、必要であれば再検査を受け、すぐに精査が必要な場合は血液専門医を紹介してもらいましょう。医療機関を受診する場合は、これまでの健康診断のデータを持参することをおすすめします。
(河野文夫・国立病院機構熊本医療センター副院長、認定血液専門医)
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