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Q 口内炎が次々とできる
 2、3カ月前から、頻繁に口内炎ができます。軟こうを塗ると、大きくならないうちに治りますが、治ったと思ったらまた1つと次々にできます。のどの奥にもできているらしく、飲食のたびに激しく痛みます。胸のつかえ感もあり、治るのにかなりかかります。良い治療法はないでしょうか。(菊池郡、自営業・女、35歳)
A 粘液腺周囲炎の疑いも
田中英一院長
田中病院
(熊本市)
 口内炎は「アフタ」と呼ばれ、円形やだ円形の発赤した小さな潰瘍(かいよう)で、口の中や咽頭(いんとう)内に単独ないし数個見られる有痛性病変です。慢性的に繰り返し生じる場合を「慢性再発性アフタ」と言います。

 20〜30歳代の女性に多く、非喫煙者に多く見られると言われています。自律神経の反応異常、免疫の異常、アレルギー反応、細菌感染などが関与していると考えられていますが、現在でも原因はよく分かっていません。しかし誘因として、栄養バランスの崩れ、過労、ストレスなどがあげられます。1、2週間で自然治癒(ちゆ)しますが、慢性的に繰り返すことが特徴です。また、反復することにより次第に潰瘍が大きくかつ深くなり、自然治癒するまでに1カ月以上要する場合があり、「再発性壊死性粘液腺周囲炎」と呼びます。

 一方、慢性再発性アフタと紛らわしい病気にベーチェット病があります。原因不明の全身に及ぶ慢性炎症性疾患で、主な症状は再発性アフタ、皮膚症状、眼症状、外陰部潰瘍です。副症状として関節炎、消化器症状、血管病変、神経病変などがあります。経過が遅く数年から数十年に及ぶため、初発症状が再発性アフタの場合は区別が困難です。

 ご質問の方の場合、第1に慢性再発性アフタが考えられます。治療は軟こう塗布などの局所治療が中心です。難治性の場合はステロイドや非ステロイド性消炎剤の内服が有効です。バランスの取れた食事や疲労、ストレスのたまらない生活を心がけましょう。

 今回の場合、のどの奥や食道に潰瘍が生じ、治癒までに長期間を要しているということですので、粘液腺周囲炎に進行している可能性も否定できません。細菌に対するワクチンや抗アレルギー剤の注射か、ステロイド剤の少量長期投与などが有効です。


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