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唇にできもの、口の中が乾く
1カ月前、唇の内側にできものが現れました。市販の薬を塗ると痛みはなくなりましたが、コロコロした感じが残り、気になります。また、いつも口の中が乾いた状態で、次第にべたべたしてくるので夜中に起きてうがいをしています。高血圧の薬も朝夕服用しています。(熊本市、主婦、75歳)
だ液の排出促す薬の使用も
宇野研吾院長
水前寺耳鼻咽喉科
クリニック(熊本市)
できものについて、まず考えられるのは、「粘液嚢胞(のうほう)」です。口の中のだ液腺(せん)の表面がつぶれ、だ液の出口がふさがってしまう排出障害の一つです。 中に粘液が貯まり、水膨れ状態になっています。下唇にできやすく、通常は痛みませんが、かんだりすると痛むことがあります。
「乳頭腫(しゅ)」や「線維腫」など、良性腫瘍(しゅよう)も疑う必要があると思います。これも痛みませんが、やはり患部をかむことや、表面が荒れたりすると痛みが出ます。
痛みを伴う浅いかいよう状の「アフタ性口内炎」かもしれません。いずれにしろ、質問内容からは典型的な症状ではないようです。
専門医の診断を受け、確定診断してもらうことが肝心だと思います。その上でしばらく様子を見るのか、できものを取ってしまうのかなど、治療してもらいましょう。
いつも口の中が乾いた状態ということですが、だ液の量は5歳ごろをピークに年を取るにつれて減っていきます。一般的に女性のほうが男性に比べて乾きやすいといわれており、加齢による乾燥は治りにくいといえます。
口の中が乾くケースは、慢性口内炎や薬の服用による副作用、糖尿病などの全身疾患に伴って起きる場合もあります。高血圧の薬も種類によってはだ液の減少を起こすことがあります。
高齢になって口の中が乾きやすくなることは、ある程度やむを得ないのですが、どうしても気になって仕方ないなら、だ液腺を刺激してだ液の排出を促す薬や、乾きを軽くする口中スプレーもあります。疾患の有無などで使用が制限されるケースもありますので、医師によく相談されてください。
(くまにちコム「健康・医療」2005年8月1日付)
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