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抗生剤 飲んだ時だけ、じんましん?
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1歳7カ月の息子がじんましんに悩まされています。薬を飲んだ時だけ出るのですが、小児科で風邪薬をもらい、飲み始めて1〜2日後、太ももあたりからプツプツと発疹が出始めます。おしりから足、へそ周り、わき下、腕と、次々と大きくなり、ひどい時は全身に広がり、薄くなっては違う所に出てきて、4日後ぐらいに目立たなくなってくる、という感じです。
1歳過ぎから出るようになりましたが、本人は全くかゆがっていません。近くの皮膚科で診てもらい、「食物アレルギーかもしれない」と言われ、血液検査をしました。反応は「卵-2」で、日常生活には問題ないそうです。
抗生物質を飲んだ時にだけ出る気がするのですが、やはりこれは薬疹でしょうか? もし薬疹なら、薬を処方してもらう場合に、どのような事に気をつければよいでしょうか。
また、夫が血液検査をした時、アレルギー反応が「一般平均170」のところ、「3000」ほどありました。夫のアレルギーが息子にも遺伝しますか。(主婦、27歳)
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薬疹の可能性も…使った薬のリストアップを |
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まず、じんましんとは、一過性の皮膚の浮腫であり、赤みが24時間以上、同じ部位にあるような症状は、じんましんではありません。一般的には2〜3時間で皮疹(皮膚の病変)の形は変化していきます。朝に扇型の紅斑が昼には三日月型に変化したなどの症状があるなら、じんましんの可能性が高いと言えます。
じんましんは、普通はかゆくなります。ご質問では、かゆがらないということですので、本当にじんましんかどうか疑問があります。仮にじんましんだった場合、風邪から起きたものか、薬から起きたものかが問題です。
小さい子どもに起こるじんましんの原因の多くは感染症と考えられます。1〜2歳の子どもが風邪をひくたびに、じんましんを起こすのはよく経験することです。
薬疹は、薬の副作用が皮膚に現れた症状のことです。じんましんは即時型アレルギー反応であり、抗原に接触して短時間に症状が出てきます。内服して1〜2日後から出るじんましん型の薬疹は考えにくいと思います。
抗生剤を飲んだときだけ、ご質問のような症状が出るのは、薬疹の可能性が十分にあります。ただ、抗生剤を飲んでいるために免疫が弱くなることはありません。
また、薬剤投与とウイルス感染が合併することで、薬疹がひどくなることはあります。ただし、その場合にも薬剤とウイルスの組み合わせは、ほぼ知られています。小児の場合にはEBウイルス感染とペニシリン系抗生剤の投与により皮疹が全身に出る反応が有名です。
アレルギーについてもお尋ねですが、1歳7カ月ぐらいの子どもでは、食物アレルギーはあまり考えなくてよいでしょう。1歳前後の年齢で抗体検査をすればいろいろと出てきますし、それをそのままアレルギーと受けとる必要はありません。確かに食物アレルギーで起こすじんましんもありますが、非常にまれです。
お父さんの血液検査の値はおそらく末梢血中の免疫グロブリンの一つである、イムノグロブリンE(IgE)の値のことと思います。IgEが3000というのは確かに高い値ですが、その結果ですべてアレルギーというわけではありません。アレルギーの素因としては遺伝しますが、不確定遺伝ですので、はっきりした遺伝の形式があるわけではないんです。
ご相談の内容だけをみますと、薬疹の可能性が疑われると思います。ただし、薬疹が起きるかどうかは、個人差もあり、特定の薬を使う前に分かるものではありません。薬疹はやみくもに出るわけではなく、薬剤により一定のパターンがあります。やはり、皮膚科専門医に診察を受けて、どのパターンの薬疹であるかを診察していただき、薬と照らし合わせて、予想を立てることです。これまでに使った薬をリストアップして、より原因として疑わしい薬剤を特定することが肝要と思います。
(回答者 井上雄二医師=熊本大付属病院皮膚科講師)
(くまにちコム「健康・医療」2006年7月26日付)
※関連記事「薬のみ息苦しくなりました…原因は?」
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