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Q プール熱とはどんな病気?
 小学生の長女(9)が発熱し、のどの痛みを訴えるので、小児科を受診したら「プール熱ですね」と言われました。夏風邪だろうと理解しましたが、どんな病気でしょうか。詳しく教えてください。今は元気になりましたが、しばらく水泳はしないほうがよいでしょうか。(熊本市、主婦、38歳)
A 特効薬なし、免疫力頼り
 プール熱とは、主に夏に流行する風邪の一種で、「咽頭結膜熱」とも呼ばれます。主にのどの痛み、目やに、高熱などの症状が現れて小児で流行します。

 この病気はプールだけが感染源とは限りません。ただプールに入った後、しばしば発病するケースがあったことから、この病名になったようです。

 原因はアデノウイルスで、だ液や鼻汁、目やに、便などから飛沫(ひまつ)や接触感染によって広がります。

 高熱は4―5日続き、のどの痛みが強く、頭痛や目の充血、吐き気、腹痛、下痢などを伴うこともあります。

 治療法ですが、ウイルスが原因なので、特別効く薬はありません。症状を和らげる解熱剤や鎮痛剤を使いながら、患者自身の抵抗力(免疫力)で回復を待ちます。高熱が続きますので苦痛を和らげる目的で解熱、鎮痛剤を使います。

 予防は水分を十分取り、消化の良い食べ物を食べさせることです。予防接種はありません。「手洗いやうがいを励行する」「プールから上がった後は目や体をよく洗う」「タオルの貸し借りはしない」などを心掛けて予防に努めましょう。

 伝染力が強いため、学校保健法では、症状が改善した後2日間は幼稚園や学校を休ませるよう定められています。

 保護者に感染することもありますが、発病率は低いです。飛沫感染、腸管からの排泄による糞口感染、接触感染もあります。接触を避けたり、手洗いやプールの前後にシャワーを十分することが大切です。感染原因としては、プールでの塩素消毒の不備という指摘もあります。

 また、夏風邪の一種に「無菌性髄膜炎」があります。発熱を伴う髄膜の炎症で、細菌が検出されないのが特徴です。2002年のように全国的に例年の2〜3倍も多発する年もありますが、今年は特に流行の傾向はないようです。ふだんから十分な休養を心がけ、体力を落とさないように気を付けてください。

 感染症については、国立感染症研究所・感染症情報センターのホームページ(http://idsc.nih.go.jp/disease.html)にアクセスすると、最新の情報が分かります。

 (回答者 服部愛子医師=熊本市・ことひらクリニック副院長)

 (くまにちコム「健康・医療」2005年8月1日付)

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