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Q 小児ぜんそくで悩んでいます
 4歳の子どものぜんそくで悩んでいます。今年から特にせきがひどく、食後にせきが出ると吐いてしまうため、「食べたくない」と言い、体重も減ってきました。週に1度病院で診察してもらい、薬を飲んでいます。将来、ぜんそくが治るかどうか心配です。(天草郡、主婦、34歳)
A 吸入療法で発作抑えて
水元裕二院長
水元裕二院長
みずもとこどもクリニック
(熊本市)
 せきがひどいようですね。気管支ぜんそくは、気管支が狭くなり、呼吸困難を伴う喘鳴(ぜんめい)やせきの発作を繰り返す病気です。発作は主に夜間や明け方に起こるため、患者本人だけでなく、家族の苦労も大変です。

 気管支の中にたまった痰(たん)を出すためにせきをするわけで、せきを止めるのは良くありませんが、食べた物を吐くのはきついですね。食事の量を少量にして回数を多くするようにしてみてはいかがでしょう。“ゼーゼー”がなかなかとれない人の中には、気管支炎や肺炎を合併していることもありますので、発熱がある時や発作が長引く時は、レントゲンなどの検査が必要な場合もあります。

 とにかく、一度起こった発作はできるだけ早く鎮めるように十分な治療をすることが大事です。

 発作が鎮静化したら、次は発作が出ない状態を保つ治療を続けなければなりません。近年、ぜんそくは慢性の気道炎症であることが分かってきました。そこで炎症を取り去り、発作が出ないようにする治療(長期管理薬)が推奨されています。

 具体的な治療法ですが、アレルギー学会や小児アレルギー学会からぜんそくの『治療ガイドライン』 が出されていますので、これを参考にしながら重症度を判定して、それに見合った治療法を選択します。

 発作がひんぱんにみられる人は、ぜんそくの予防薬と気管支拡張剤を混ぜて、1日2回くらい吸入する「定期吸入療法」で発作を出にくくします。

 最近は小児でもステロイドを定期吸入して炎症を強力に押さえ込む治療が、最も有効であることがわかり、積極的に行われるようになってきました。要は、症状の程度に見合った治療を十分に施して発作をなくし、普通の生活ができるようにすることです。5年間、発作が起きなければ治ったと考えて良いと思います。

 小児ぜんそくの場合は、ほとんどが家のほこりやダニなどが原因で発作が起きますので、検査で原因物質を特定し、それを取り除く環境整備も大切です。

 発作がないときは、水泳などの運動を積極的に取り入れ、身体と心を鍛えることも子どもの場合は非常に有効です。運動すると喘鳴が出る人は、運動前に気管支拡張剤を吸入すれば発作が起きにくくなります。

 ぜんそくは家族ぐるみで努力すれば治る病気です。めげずに治療を続けましょう。

 治療ガイドラインなど、ぜんそくに関する情報は、次のホームページを参照下さい。

 1) 財団法人日本アレルギー協会 気管支喘息(成人・小児)情報
http://www.jaanet.org/contents/kikan.html

 2)リウマチ・アレルギー情報センター 「EBMに基づいた喘息治療ガイドライン」
http://www.allergy.go.jp/allergy/ebm/index.html


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