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熊本市が許可決定 全国初
熊本市島崎の慈恵病院が申請していた「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」設置について、熊本市は五日午前、設置を許可することを決めた。幸山政史市長が同日午後会見し、正式に発表する。「ゆりかご」は、親が養育できない新生児を緊急避難的に受け入れる仕組み。ドイツなどで既に取り組み例があるが、国内では初の試みとなる。
幸山市長はこれまで「子どもの遺棄や児童虐待が相次ぐ中、(ゆりかごは)日本でも必要な時代になっている。必要性を十分に認識している」と述べ、許可の意向を示していた。同病院は設置許可が下り次第、すぐに工事に着手。開設は早くとも四月下旬の見通し。
同病院は昨年十二月、ゆりかごの設置に伴う病院施設の変更許可を市に申請。市はゆりかごが現行法で想定されていないことから、児童虐待に当たらないかなど、法的解釈について国の見解を求めていた。
これに対して厚生労働省は三月二十日、ゆりかごは「法令上問題ない」との見解を市に示した。同病院も、同市が照会していた法律上の課題について文書で回答。市はこれらを踏まえ、法的な課題はクリアされたと判断した。
市はその後、赤ちゃんの安全確保やその後の処遇など、ゆりかごの運用面の課題について同病院や県と協議を継続していた。
この問題に関しては、安倍晋三首相が「(ゆりかご設置に)大変抵抗を感じる」と発言するなど、全国的に注目されていた。(中山智雄)
(熊本日日新聞2007年4月5日付夕刊)
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