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熊本市長、許可の意向 「日本でも必要な時代」
 熊本市の慈恵病院が設置申請している「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」について、幸山政史市長は十六日、熊本日日新聞社のインタビューに応じ、「子ども遺棄や児童虐待が相次ぐ中、日本でも必要な時代になっている。解決策を示すのは行政の役割だ」と述べ、関係機関との協議を経たうえで、近く設置を許可する意向を示した。

「こうのとりのゆりかご」問題でインタビューに応じ、設置許可の意向を示した幸山政史熊本市長=16日、熊本市役所(植山茂)
 さらに「ゆりかご」設置後について、「病院まかせにせず、法に抵触することはないか、(受け入れ後の)赤ちゃんの行き先がどうなっているかなどを把握し、国、県にも伝えていく責務がある」と語り、その運営に、監視を含め市が関与する必要性を強調した。

 慈恵病院は、児童虐待防止法への抵触など、市から照会があった法律上の課題四項目について二十日にも回答する。熊本市はその上で、厚生労働省と運用面などの残された課題について協議する予定。さらに県や県警とも話し合った後、市として最終判断する。

 また幸山市長は、望まない妊娠で悩む女性への支援について、外国の先進的事例などを挙げ、「出産相談窓口など、充実させるべきことを国と一緒に考えたい。(市が設置方針の)児童相談所の在り方を検討する中で考えていきたい」と述べた。

 「ゆりかご」のような設備はドイツなど欧州で広がっている。慈恵病院は昨年十二月、熊本市に設置申請。厚労省は「現行法に違反しているとはいえない」との見解を出しているが、安倍晋三首相ら一部閣僚から「匿名で子どもを置いていくことを奨励することになる」など設置に反対する発言が相次いでいた。  (「こうのとりのゆりかご」取材班)

 (熊本日日新聞2007年3月17日付朝刊)

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